理想とかけはなれた現実を思い知る「明け方の若者たち」を見た感想

コツコツ頑張ろう!どうもキリ丸です。

今回紹介する映画「明け方の若者たち」では、だれもが共感できる「何物にもなれない自分」を考え

あらすじ

映画はある飲み会のシーンから始まります。
それは、第一志望に内定をもらった人だけが集まる飲み会。


自分たちは違うんだ、特別なんだと言わんばかりの雰囲気についていけない北村匠演じる主人公<僕>は途中で抜け出した黒島結菜演じる<彼女>からの

私といた方が楽しいかもよ(笑)

というメールで、近くの公園で話すことになり次第に仲良くなっていく二人。

働く中でのつらい現実も、<彼女>と友人さえいればなんとかやっていくことが出来た。

この生活がずっと続いていくと思われた矢先、<彼女>は重大な秘密を抱えていて…

映画を見ての感想・レビュー

俳優さんの演技がうまく、言葉はなくとも感情が伝わってきました。

仲良くなったけど、どちらも一歩踏み出せない状態で<彼女>の方から

「もうちょっとおしてくれたらなー」

というシーンがあります。このシーンでは、どちらもなれなくて、甘酸っぱい感じが自然な演技で伝わってきました。

私は「は!? こんなことあるかよ」と思いながら、うらやましくて悶絶してました。(どうでもいい)

他にも<僕>を支えてくれる<親友>役の井上祐貴さんの演技も上手で、映画に入り込むことができました。

恋愛映画ではない!?

書いたように没頭できるほど、恋愛シーンはしっかりしています。

ですがメインに描かれているのは、働き始めた<僕>の

「こんなはずじゃなかった」
「このままでいいのか」

という葛藤だと思います。

社会人を経験した人はもちろんのこと、誰でもこの思いをしたことがあるのではないでしょうか?

この葛藤がグサグサ自分に刺さるのが作品の魅力です。

いち推しのシーン

<僕>の気持ちがあふれた「好き、全部好き…」

<彼女>の「海に行こう」という言葉から、2人でドライブに行くことになります。

そこでホテルについた2人は、その夜に楽しいひと時を過ごします。

そこで感情がたかぶった<僕>は、<彼女>に泣きながら

好き、全部好き

と言葉をもらしてしまいます。

<僕>のエゴが駄々洩れで、個人的に星三つなシーンです。

明け方の街を駆け抜けるシーン

「もう仕事やめたい」と嘆く<僕>が、<彼女>と<親友>の3人で飲み会をします。

<僕>と<親友>は、いつか2人で大きなことをしようと夢を語っているのです。

そして飲みまくったあと

<僕>は「明日の仕事にいきたくねぇー」ともらし、

<彼女>は「朝、来るなー!」

と一言叫ぶ。

そして3人、は朝日から逃げるように走り出します。

このシーンには明日に希望を持っているわけではないけど、今をなんとか楽しんでいる<僕>がいます。

なんともやるせない

そこでマカロニえんぴつさんの「ヤングアダルト」がながれるのですが、
それがなんともエモいですね。

これだけ言ってきましたが

こんな<僕>でも、前に進もうともがく

そんな姿は、かっこいいとは言えないかもしれないけど

希望を見いだせるのではないでしょうか

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